車ローンのボーナス払いの落とし穴

最終更新: 2026年8月11日

「月々の支払いを下げたいので、ボーナス払いを併用しませんか」——販売店でよく提案される組み方です。 仕組み自体は正当で、合う人もいます。ただし月々が下がる代わりに何が起きているのかを知らないまま契約すると、 家計の見通しが甘くなりがちです。よくある疑問に、計算例つきでお答えします。

Q1. ボーナス払いにすると、なぜ月々が下がるの?

ボーナス払い(正確には「ボーナス併用払い」)は、借入額の一部を年2回のボーナス月に、残りを毎月に振り分ける払い方です。 毎月に回す元金が減るぶん、月々の返済額が下がって見えます。

たとえば300万円を年3.0%・5年(60回)で借りるケースで比べます(当サイトの試算・元利均等)。

全額を毎月払い120万円をボーナス分に回す
毎月の返済額約53,900円約32,300円
毎月分だけの差—約21,600円 安く見える
ボーナス月通常どおり別途まとまった額が上乗せ

毎月は約2.2万円安くなりますが、その分は消えたのではなく、年2回のボーナス月にまとめて移動しただけです。 ボーナス月には毎月分に加えて十数万円規模の支払いが上乗せされます。

Q2. 総支払額は増えるの、変わらないの?

同じ元金・同じ金利なら理論上は大きく変わらない、と説明されることがあります。 ですが実際には、月々を下げる目的で返済期間そのものを延ばす提案とセットになりやすく、 期間が延びると利息は確実に増えます。方向性を数字で見てみましょう。

同じ300万円・年3.0%で、返済期間だけを変えた比較です(当サイトの試算)。

返済期間毎月の返済額総支払額利息の合計
5年(60回)約53,900円約323.4万円約23.4万円
7年(84回)約39,600円約333.0万円約33.0万円

毎月は約1.4万円下がりますが、利息は約9.5万円増えます。 「月々を軽くする」工夫は、多くの場合この利息の増加とセットになっている、という点は押さえておきたいところです。

Q3. 一番の落とし穴はどこ?

金額よりも大きいのが家計の波が大きくなることです。ボーナス払いは、支払いを年2回に集中させます。

月々の返済は「毎月の家計」で吸収できますが、ボーナス分はボーナスという不確実な収入に依存します。 そこが、毎月払いだけの場合と決定的に違う点です。

Q4. どういう人なら向いている?

ボーナスの支給が安定していて、かつボーナス分の支払いがあっても取り崩さずに済む貯蓄がある人には、 月々のキャッシュフローを整える手段として合理的な選択になり得ます。 一方、ボーナスが業績連動で変動する人・貯蓄が薄い人には、家計の振れ幅が大きくなりやすい組み方です。

判断の前に、「ボーナスが半分になっても、その月の上乗せ分を払えるか」を一度シミュレーションしておくと安心です。 内部の考え方は残価設定ローンのデメリットとも共通していて、 月々の見た目の安さと、総額・リスクは分けて見るのがコツです。

このサイトのツール

金利・期間・頭金を自分の条件に変えて、月々と利息込みの総支払額をその場で計算できます。 ボーナス分を毎月に含めた場合の月々もすぐ確認できます。

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本記事の計算例は元利均等返済による当サイトの簡易試算で、目安を示すものです。実際のボーナス分の割り当て方・金利・手数料は販売店やローン会社の商品により異なり、総支払額も変わります。本サイトは購入の可否を判定するものではありません。契約前に必ず見積書と約款でご確認ください。