駐車場代を入れると車の毎月はどう変わるか

最終更新: 2026年9月8日

車の維持費を扱った記事の多くは、駐車場代を0円で計算しています。 自宅の敷地に停められる家庭ならそれで合いますが、月極を借りている家庭では前提が違います。 当サイトのクラス別の維持費も、駐車場代は0円で計算した数字です。

この記事でわかることは3点です。

計算の前提

先に条件を固定します。以降の金額はすべてこの前提での計算です。

項目設定
車両価格(諸費用込みの支払総額)250万円
ローン年3.5%・頭金0円・5年(60回)・元利均等
維持費(駐車場代を除く) 月22,500円。内訳は当サイトの参考値でガソリン9,000円/任意保険5,500円/自動車税3,000円/車検・整備5,000円
駐車場代0円/8,000円/15,000円/25,000円の4水準で比較

月極駐車場の料金は地域差が大きく、全国の相場を示す公的な統計はありません。 そのため相場は示さず、4つの水準を並べて自分の金額に近い列を読む形にしています。 この前提でのローン月額は約45,479円、5年間の利息は約22.9万円です。

手順1 駐車場代を足した毎月の車費

ローン返済・維持費・駐車場代をすべて足した金額が、家計から毎月出ていく車費です。

駐車場代0円8,000円15,000円25,000円
ローン返済(月)約45,479円約45,479円約45,479円約45,479円
維持費(月)22,500円22,500円22,500円22,500円
駐車場代(月)0円8,000円15,000円25,000円
毎月の車費 約67,979円 約75,979円 約82,979円 約92,979円

駐車場代0円と25,000円では、毎月の車費が約2.5万円違います。 手取り35万円の家庭なら、車関連支出の割合は19.4%から26.6%へ動く計算です。 車両価格も金利も期間も同じで、変わったのは駐車場代だけです。

ローンが終わると内訳は入れ替わります。6年目以降の毎月は、駐車場代0円なら22,500円、 15,000円なら37,500円、25,000円なら47,500円です。 完済後の車費は、駐車場代の水準でほぼ倍近く変わります。

手順2 5年と10年の総額

毎月の差は小さく見えても、車は長く持つ買い物です。駐車場代だけを取り出して積み上げます。

駐車場代(月)年間5年10年
8,000円9.6万円48.0万円96.0万円
15,000円18.0万円90.0万円180.0万円
25,000円30.0万円150.0万円300.0万円

月25,000円の駐車場を10年借りると300万円です。前提に置いた車両価格250万円を超えます。 車の総額を比べる記事では車両価格と金利に目が向きますが、 長い目で見ると駐車場代のほうが大きくなる家庭もあります。

ローンと維持費を合わせた5年総額も並べておきます。

駐車場代0円8,000円15,000円25,000円
5年間の車費合計 約407.9万円約455.9万円約497.9万円約557.9万円

手順3 車両価格への換算

駐車場代は「車をいくら安くしたのと同じか」に読み替えられます。 同じ年3.5%・5年ローンで、その月額を返済に回した場合の借入額に換算した金額が下の表です。

駐車場代(月)車両価格に換算すると
8,000円約44.0万円分
15,000円約82.5万円分
25,000円約137.4万円分

月25,000円の駐車場を借りている家庭は、約137万円高い車に乗っているのと同じ月負担です。 車両価格の欄に現れないだけで、支払いはすでに始まっています。 250万円の車を選ぶか150万円の車にするかで悩む前に、駐車場代の欄を見たほうが金額が大きいこともあります。

駐車場代が下がらないときの3つの手

駐車場代は交渉で下がるものではないため、動かせるのは条件のほうです。

使う回数で見る材料の作り方

駐車場代が高い地域では、「持つか持たないか」も選択肢に入ります。 当サイトは持つべきかを判定しませんが、比べるための材料は作れます。

使う手順は割り算1回です。完済後の毎月の車費を、レンタカーやカーシェアを1回使うときの費用で割ります。 駐車場代25,000円の家庭は、完済後の毎月が47,500円です。 仮に1回5,000円とすると月9.5回分に相当します。駐車場代15,000円なら37,500円で月7.5回分です。

1回あたりの費用は使う時間と距離で変わるため、実際に使いそうなプランの料金を自分で当てはめてください。 月に何回乗るかを数えて、この回数より多いか少ないかを見る。そこまでが材料づくりです。 毎日の通勤や送迎で使うなら回数はすぐ超えますし、月2回の買い出しだけなら超えません。

このサイトのツール

家計インパクト診断には駐車場代の入力欄があります。自分の月額を入れると、 毎月の車費と貯蓄への影響が出ます。

家計インパクト診断で毎月の負担を見る(無料)

契約前に確認する3つの条件

よくある質問

Q. 自宅の敷地に停められる場合は0円で計算していいのですか。

毎月の家計から出ていく実費は0円なので、家計の計算では0円で問題ありません。 戸建ての土地代に駐車スペース分が含まれているという見方もあります。 ただし住宅ローンの返済額にすでに入っているため、車費として二重に数える必要はありません。

Q. 車を買う前と後で、駐車場代の扱いは変わりますか。

すでに車を持っていて借り続けるなら、買い替えても駐車場代は増えません。 家計インパクト診断では「現在の車の月負担」に今の駐車場代も含めて入力すると、増える分だけが出ます。 これから初めて借りるなら、上の表のとおり丸ごと上乗せです。

Q. 任意保険を見直せば駐車場代の分を吸収できますか。

保険料は年齢・等級・車種・補償内容・使用目的で決まるため、いくら下がるかは条件次第です。 一括見積もりを使うと、同じ条件で各社の実額を並べて比べられます。 当サイトは特定の保険会社の評価や順位づけはしていません。実額を見てから判断材料にしてください。

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維持費でいちばん削りやすいのは任意保険です。 同じ補償でも保険会社で年数万円変わることがあり、一括見積もりで各社の実額を比べられます(無料)。

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Q. 月極ではなく時間貸しを使う手もありますか。

近隣の時間貸し駐車場に停める形は、夜間定額の設定があれば選択肢になります。 ただし満車のリスクがあり、毎日の帰宅時間に確実に停められる保証はありません。 金額だけで比べると見落とす条件です。

次の行動

まず自分の駐車場代の月額を確認します。次に家計インパクト診断の駐車場代欄にその数字を入れます。 車両価格・金利・期間を自分の条件に変えれば、毎月の車費と貯蓄への影響が同時に出ます。 車両価格を10万円下げるより駐車場を月3,000円安くするほうが効く、という結果になる家庭もあります。

本記事の計算例は簡易計算による目安です。維持費は当サイトの参考値であり、実際の金額は車種・地域・使い方で異なります。 駐車場の料金・契約条件は地域と事業者により異なります。 本記事および当サイトは、購入の可否を判定するものではありません。契約前に必ず見積書と契約書でご確認ください。