車の2台目は家計にいくら乗るか

最終更新: 2026年9月1日

「通勤で1台使っているので、送り迎え用にもう1台あると助かる」——2台目の検討は、 だいたい生活の必要から始まります。このとき目に入るのは中古車サイトの車両価格ですが、 家計に効いてくるのは車両価格ではありません。 この記事では、2台目を足した時に毎月いくら増えるのかを、条件を明示した計算例で分解します。

結論: 効くのは「維持費がもう一組増えること」

2台目の負担は、大きく分けてローンの月々と維持費の2つです。 このうちローンはいつか終わりますが、維持費は乗り続けるかぎり終わりません。 そして維持費は台数分そのまま増えます。 税金も車検も任意保険も、2台目だからといって半分になる項目はほとんどないためです。

当サイトの参考値では、軽自動車の維持費は年約17.8万円・月約14,800円(駐車場代を除く)です。 つまり車両代を現金で払い切っても、月約1.5万円は固定費として増え続けるのがスタート地点になります。 まずこの数字を先に置いてから、車両代の話をするのが順番として分かりやすくなります。

中古の軽を1台足すと、毎月いくら増えるか

条件をそろえて計算します。前提は次のとおりです(金利・価格は例として置いた値です)。

月額
ローンの月々約22,100円
維持費(税金・燃料・車検・任意保険)約14,800円
小計(駐車場なし)約36,900円
2台目の駐車場代(月1万円と置いた場合)約10,000円
合計(駐車場込み)約46,900円

車両価格は120万円ですが、毎月の家計に乗るのは約3.7万円〜4.7万円です。 手取り月収30万円のご家庭なら、2台目だけで手取りの約15.6%を占める計算になります。 毎月5万円貯蓄しているご家庭がこの条件で2台目を持つと、 貯蓄に回せる額は駐車場込みで約3,000円まで縮む——という並べ方をすると、判断材料として見やすくなります。

現金一括なら軽くなるのか

ローンを使わなければ月々の負担は確かに下がります。ただしゼロにはなりません。 同じ120万円の軽を、ローンで買った場合と現金一括で買った場合を並べます。

5年ローン(年4.0%)現金一括
購入時に出ていく現金0円120万円
毎月の負担(駐車場なし)約36,900円約14,800円
毎月の負担(駐車場1万円込み)約46,900円約24,800円
5年間の利息約12.6万円0円
5年間の総額(駐車場なし)約221.6万円約209.0万円

5年で見ると差は約12.6万円、これがそのまま利息です。 ただし現金一括は手元の現金が120万円減るため、 「利息を払わずに済む額」と「手元に残しておきたい生活防衛資金」を天秤にかける話になります。 この考え方は1台目でも同じで、詳しくは車の頭金はいくらが妥当かで整理しています。

5年総額で見ると、どれくらいの買い物か

上の条件でローンを使った場合、5年間で出ていく総額はこうなります。

車両価格120万円に対して、5年の実際の支出は約1.8倍〜2.3倍になります。 増えている分の中身は利息と維持費で、特に維持費(5年で約89万円)が車両価格に迫る大きさです。 2台目の検討で「予算120万円」と考えていると、この部分がまるごと計算の外に出てしまいます。

なお、6年目以降はローンが終わるため毎月の負担は維持費だけになり、 駐車場込みで約24,800円まで下がります。 長く乗るほど月あたりの負担がならされていくのは、2台目でも1台目でも変わりません。

見落としやすい3つの出費

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「持たない場合」と比べる材料の作り方

2台目を持つか迷う場面では、同じ金額を他の移動手段に使ったら何回分になるかに換算すると比べやすくなります。 仮にタクシー1回2,000円と置くと、上の条件はこう読み替えられます。

これは「持たないほうがよい」という主張ではありません。 2台目を使う回数が月に何回になりそうかを先に見積もり、この回数と並べるための材料です。 毎日の送り迎えで使うなら回数は簡単に超えますし、月に数回の用途なら別の手段のほうが金額は小さくなります。 どちらが自分の生活に合うかは、この2つの数字を並べてから決めるほうが納得しやすくなります。

よくある質問

Q. 2台目をコンパクトカーにすると、どれくらい変わりますか?
当サイトの参考値では、維持費は軽が年約17.8万円、コンパクトカーが年約21.9万円です。差は年約4.1万円、 月あたり約3,400円になります。車両価格の差とは別に、この分が毎月ずっと乗ることになります。 クラスごとの内訳は車の維持費はクラスでいくら違う?にまとめています。

Q. 古くて安い車にすれば、2台目の負担は下がりますか?
車両価格は下がりますが、維持費が同じだけ下がるとは限りません。自動車税は排気量で決まるため中古でも変わらず、 年式が古い車は税額が上がる区分に入る場合があり、整備費もかさみやすくなります。 「車両価格が安い=家計が軽い」とは限らない点は、購入前に確認しておきたいところです。

Q. 1台目のローンが残っていても2台目を検討していいですか?
この記事は「してよい/いけない」を判定するものではありません。ただ、数字の見方としては、 2台分のローンの月々と2台分の維持費を合計した「毎月の車費」を出し、 それを手取りから引いて残る額を見るのが確認の順番になります。 住宅ローンがある場合の合算の見方は住宅ローンがあっても車を買っていいかで解説しています。

次の行動

2台目の検討で最初に埋めたい数字は3つです。 (1) 2台目の駐車場代(近隣の実勢)、 (2) 2台目の年間走行距離(燃料代の土台になります)、 (3) 1台目と2台目を合わせた毎月の車費。 この3つが埋まると、あとは手取りから引くだけで、購入後の家計がどう変わるかが見えるようになります。

本記事の金額は、条件をそろえた当サイトの参考値にもとづく簡易計算の目安です。 実際の税額・保険料・車検費用・燃費・駐車場代・金利は、車種・契約・地域・使い方により異なります。 金額は「買える/買えない」を判定するものではありません。契約前に必ず見積書と公式情報でご確認ください。