車は現金一括かローンか 貯金の残し方で決める

最終更新: 2026年10月2日

払えるだけの貯金があるなら、総額が一番少ないのは現金一括です。 ただし判断の軸は利息の有無ではなく、一括で払ったあとに残る貯金で1年を乗り切れるかです。 足りないときは、足りない分だけを借りる方法があります。

300万円を年2.5%・5年で全額借りると、利息は約19.5万円です。 この19.5万円は「貯金300万円を5年間手元に残しておく費用」と考えると比べやすくなります。 以下では、貯金500万円の家庭を例に3通りを計算します。

結論 一括後の残高で決める

一括後の貯金が「生活費6か月分+1年以内の大きな出費」を上回るなら、現金一括で利息を払わずに済みます。 下回るなら、不足分だけローンにします。 生活費6か月分は、当サイトが置いている目安です。収入が不安定な場合は厚めに見てください。

3通りの支払い方の比較

貯金500万円の家庭が、諸費用込み300万円の車を買う場合の比較です。

条件: ローンは年2.5%・5年・元利均等・ボーナス払いなし・手数料なし。金額は円未満を四捨五入。

現金一括頭金200万円+借入100万円全額ローン300万円
購入直後の貯金200万円300万円500万円
毎月の返済0円17,747円53,242円
5年間の利息0円約6.5万円約19.5万円

全額ローンは、現金一括より貯金が300万円多く残ります。その代わりに5年で約19.5万円の利息を払います。 頭金200万円の形なら、貯金を100万円多く残す費用は約6.5万円です。

車を持つと返済とは別に維持費もかかります。当サイトの維持費参考値は月約2.3万円です。 全額ローンでは、返済と維持費を合わせて毎月約7.6万円が車に出ていく計算になります。

借りる額を決める4つの手順

手順1 生活費6か月分を出す

毎月の生活費に6をかけます。生活費が月30万円の家庭なら180万円です。 生活費には住宅ローンや家賃・保険料など、毎月必ず出ていくお金を含めます。

手順2 1年以内の大きな出費を足す

次の1年に予定している出費を書き出して、手順1の金額に足します。

仮に1年以内の出費が50万円なら、残しておきたい貯金は180万円+50万円で230万円です。

手順3 一括後の残高と比べる

貯金500万円から300万円を一括で払うと、残りは200万円です。 手順2の230万円に30万円届きません。 この家庭では、現金一括だと急な出費に貯金で対応できない時期が出ます。

手順4 不足分を目安に借入額を決める

不足分の30万円を埋めるだけなら、借入は30万円でも足ります。 実際には余裕を見て100万円を借りると、表の中央列の形になります。 貯金は300万円残り、月々17,747円・5年で利息約6.5万円の負担です。

借入額を少なくするほど利息は減ります。手順4の借入額は、利息と手元の安心の交換条件として決めます。

金利が高いと借りる費用も上がる

借入の金利が上がるほど、貯金を手元に残す費用は高くなります。 同じ300万円・5年でも、年4.5%なら利息は約35.6万円です。 年2.5%の約19.5万円より約16.1万円多くかかります。

借入額・5年年2.5%の利息年4.5%の利息
100万円約6.5万円(月17,747円)約11.9万円(月18,643円)
300万円約19.5万円(月53,242円)約35.6万円(月55,929円)

月々の差は100万円の借入で約900円、300万円でも約2,700円です。 毎月の数字だけ見ると違いに気づきにくく、総額で比べると差がはっきりします。 販売店で提示された金利が高いときは、借入額を手順4の最小限に寄せると利息を抑えられます。 金利差の早見表は車のローン金利が1%違うと総額いくら違うかにまとめています。

現金一括後に貯金を戻すやり方

現金一括を選んだ場合は、ローンを組んだつもりで毎月一定額を積み立て直す方法があります。 300万円を5年で戻すなら月5万円です。 全額ローンの月53,242円とほぼ同じ負担で、利息は払わずに済みます。

違いは、購入直後の貯金の厚さだけです。 一括後の残高が手順2の金額を上回っているなら、積み立て直しの方式で総額を抑えられます。

預金の利息で差は埋まるか

預金に残したお金にも利息は付きますが、金利が低いぶん、ローンの利息との差は埋まりません。 仮に年0.2%の預金に300万円を5年置くと、利息は税引き前で約3.0万円です。 年2.5%で300万円を借りたときの利息約19.5万円との差は、約16.5万円残ります。

年0.2%は計算のための仮の数字です。実際の預金金利は、自分の口座の条件で確かめてください。

このサイトのツール

頭金と借入額を変えながら、月々の返済と利息込みの総支払額を並べて確認できます。

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よくある質問

期間を7年にして月々を下げるのはどうか

300万円を年2.5%・7年で借りると、毎月は38,967円です。5年の53,242円より約1.4万円下がります。 一方で利息は約27.3万円になり、5年より約7.8万円増えます。

貯金を運用に回していれば借りたほうが得か

借入の利息は契約時に決まる確定の費用です。運用の利回りは事前に決まらず、元本が減る年もあります。 運用で利息を上回れるかどうかは、このサイトでは判定しません。 確定している比較は、表の「貯金の残高」と「利息」の2つです。

一括払いの前に見積書で確認することは

一括で払う金額が、車両本体だけでなく諸費用込みの総額かを確認します。 見積書で見る項目は次の3つです。

諸費用が別だと、一括後の残高はその諸費用の分だけ想定より減ります。 手順3の計算は、諸費用込みの総額で行ってください。

頭金はいくらが妥当か

頭金の割合ごとの月々と総額は車の頭金はいくらが妥当かで比べています。 この記事の手順で決めた「残したい貯金」を先に確保し、残りを頭金に回す順番で考えると数字がぶれません。

本記事の計算例は元利均等返済・ボーナス払いなし・手数料なしの条件による簡易計算の目安です。生活費6か月分・維持費月約2.3万円・預金年0.2%は当サイトの参考値または仮の数字です。現金一括とローンのどちらを選ぶかを判定するものではありません。実際の金利・手数料・返済額は各金融機関・販売店の見積書と契約書でご確認ください。