車検やタイヤ代は毎月いくら積み立てる?
最終更新: 2026年9月18日
ローンの返済とガソリン代は毎月の口座から出ていきます。ところが車検・タイヤ・バッテリーは、 2年や4年に1度まとめて請求が来ます。毎月の家計は回っているのに、車検の年だけ赤字になる—— この形になりやすいのが車の費用です。
この記事で確認できるのは次の3点です。
- 数年に1度の出費を月額にならすといくらか(内訳つき)
- 出費が集中する年と、その年の実額
- 積立が間に合わないときの決め方
結論 コンパクトカーで月8,560円
新車のコンパクトカーを5年乗る条件で計算すると、数年に1度来る出費の5年分は約513,600円でした。 60ヶ月でならすと月8,560円です。
この8,560円に、ガソリン代・任意保険料・駐車場代は入れていません。 毎月引き落とされるお金と、数年に1度だけ出ていくお金を混ぜると、備えるべき額が見えなくなるためです。 計算の前提は、1.3Lクラス・車両重量1.1トン・年間走行8,000km・新車購入から5年保有・登録から13年未満としています。
積み立ての対象にする6項目
| 項目 | 1回あたり | 5年間の回数 | 5年分 |
|---|---|---|---|
| 自動車税(種別割) | 30,500円 | 年1回・計5回 | 152,500円 |
| 車検 | 99,550円 | 3年目・5年目の2回 | 199,100円 |
| タイヤ4本 | 55,000円 | 1回 | 55,000円 |
| バッテリー | 22,000円 | 1回 | 22,000円 |
| エンジンオイル | 5,500円 | 年2回・計10回 | 55,000円 |
| 突発的な修理の備え | — | 5年分 | 30,000円 |
| 合計 | 513,600円(月8,560円) |
自動車税の30,500円は、2019年10月1日以降に初回新規登録した自家用乗用車のうち、 1,000cc超1,500cc以下の年税額です(総務省「2019年10月1日、自動車の税が大きく変わります」2026-09-15確認)。 タイヤ・バッテリー・オイル・修理の備えは当サイトの参考値で、 銘柄や依頼先によって上下します。
車検1回は99,550円の内訳
車検の請求額は、金額が決まっている部分と、店によって変わる部分に分かれます。
| 内訳 | 金額 | 性質 |
|---|---|---|
| 自動車重量税(2年分) | 24,600円 | 法定費用 |
| 自賠責保険料(24ヶ月) | 17,650円 ※2026年11月1日以降始期の契約は18,560円 | 法定費用 |
| 検査手数料(印紙代) | 2,300円 | 法定費用 |
| 点検整備・代行費用 | 55,000円 | 店によって変わる |
| 合計 | 99,550円 |
重量税の24,600円は、車両重量1.0トン超1.5トン以下・エコカー減税の対象外・経過13年未満の自家用乗用車が 2年分として納める額です(財務省「自動車重量税の概要」2026-09-15確認)。 自賠責保険料の17,650円(24ヶ月・自家用乗用車)は2026年9月時点の基準料率で、 2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約からは18,560円(910円の値上げ)に改定されます。 13年ぶりの引き上げで、全車種平均6.2%の改定です(金融庁・自動車損害賠償責任保険審議会/損害保険料率算出機構、2026-09-18確認)。 この記事の3年目・5年目の車検額は現行の17,650円で計算しているため、 実際に車検を受ける時期が2026年11月以降なら、法定費用がその分だけ高くなります。 印紙代・整備費用は当サイトの参考値です。
法定費用の44,550円は、どこに出しても同じ金額です。 見積もりで差がつくのは残りの整備・代行部分で、消耗品の交換が重なればここが10万円を超えることもあります。
出費が集中するのは3年目と5年目
同じ5年でも、出ていく年は均等ではありません。突発修理の備えを除いた年別の金額です。
| 年 | 出ていく額 | 中身 |
|---|---|---|
| 1年目 | 41,500円 | 自動車税+オイル |
| 2年目 | 41,500円 | 自動車税+オイル |
| 3年目 | 141,050円 | 初回車検が加わる |
| 4年目 | 41,500円 | 自動車税+オイル |
| 5年目 | 218,050円 | 2回目の車検+タイヤ+バッテリー |
5年目は1年目の約5.3倍にあたる218,050円です。 車検とタイヤの寿命がそろって来る年があり、そこが家計の山になります。 月8,560円を積み続けた場合、4年目が終わった時点の残高は145,330円です。 5年目の218,050円に対し、その年に積む102,720円を足すと支払える計算になります。
ローンの月々と分けて持つ理由
積立をローンと合算せずに別扱いにするのは、返済予定表には積立が載らないからです。 220万円を年3.5%・5年で借りた場合、月々の返済は約40,022円になります(5年間の利息は約201,310円)。 販売店の説明で示されるのはこの40,022円までです。
実際に家計から動くお金は、返済40,022円に積立8,560円を足した約48,582円です。 さらにガソリン代・任意保険料・駐車場代が別にかかります。 契約時の月々だけで「払えそう」と判断すると、3年目の車検で資金が足りなくなります。
10年乗るなら月9,560円
同じ車に10年乗る前提で計算し直すと、10年分の合計は約1,147,200円、月あたり9,560円でした。 5年保有より月1,000円高くなります。
内訳が増えるのは次の3点です。
- 車検が4回になる(3年目・5年目・7年目・9年目)
- タイヤとバッテリーの交換が2回ずつになる
- 経過年数が増えるほど交換部品が増え、整備費用が上がる(7年目以降は1回70,000円で計算)
積立額だけを見ると長く乗るほど不利に見えます。 ただし車両価格を保有月数で割った額は下がり続けるため、 車にかかる総額では長く乗るほうが軽くなります。 比べるときは積立額だけでなく、車両価格の月割りを足して並べてください。
積立金の置き場所
生活費の口座に混ぜると、残高が見かけ上あるため別の支出に回りやすくなります。 車の積立は普段使わない口座か、銀行アプリの目的別口座に分けて置く形が管理しやすい方法です。
給料日に自動振替を設定しておけば、毎月の判断が要りません。 車検の見積もりが来たときに、積立残高を見て「整備をどこまで頼むか」を決められる状態が目標です。
車検まで間に合わないとき
積立を始めていない状態で車検が近い場合は、次の車検までの残り月数で必要額を割ります。 車検まで8ヶ月なら、99,550円 ÷ 8ヶ月 = 月12,444円です。 24ヶ月あれば月4,148円で足ります。
月12,444円が厳しいときは、車検の内容を事前に相談する方法があります。 法定費用の44,550円は動きませんが、整備項目には今回必要なものと次回でよいものが混ざります。 見積もりの段階で優先順位を聞いておくと、支払額を調整できます。
減らせる項目と動かせない項目
6項目のうち、家計側で調整できるのは半分です。
| 動かせない | 調整できる |
|---|---|
| 自動車税 30,500円/年 | 点検整備の依頼先(ディーラー・整備工場・車検専門店) |
| 重量税 24,600円/2年 | タイヤの銘柄とサイズ |
| 自賠責保険料・印紙代 | オイル交換の間隔(走行距離で判断する) |
法定費用を年ならしすると52,775円、月あたり4,398円になります。 積立8,560円の約51%は動かしようがない部分です。 節約の余地があるのは残りで、ここを削りすぎると次の車検で整備費がまとめて来ます。
次の行動
- 車検証で初度登録年月と車両重量を確認し、次の車検日を把握する
- 次の車検までの月数で必要額を割り、給料日の自動振替を設定する
- ローンを検討中なら、月々の返済に積立8,560円を足した額で家計を見る
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